生きていることで生まれる価値
先日、ネットで 『あなたの市場価値を無料で診断します』 という広告をみかけました。
これは、転職系の会社が作成したものだと思いますが、
世の中には自分は生きている価値が無いと思い込んでいる人がいます。
そう思ってしまうことは、本当に辛い気持ちだと思います。
でも、生きている価値ってなんでしょうか?
先ほど書いた広告のように、年収や年齢、様々なステータスがあなたの価値を判断しますが、その価値基準はどこまで公平なものなのでしょう。
会社が変われば必要とされる能力も変わるし、評価基準も変わっていくものですよね!
そもそも、何かの都合で変わっていく価値はそんなに大事ですか?
その人を表す一部分に過ぎないところが大きく取り上げられてしまって、結果として生きづらくなってしまうばかりではないでしょうか?
阿弥陀様は全ての人を救う仏様です。
阿弥陀様の目から見たら、誰もが価値のある人で、誰もが平等に救われていく存在なのです。
でも、この世を生きていると様々な局面で人と自分を比べずにはいられなくで 『みんな等しく価値がある』 ということは、どうしても忘れられてしまいます。
数日前に書かせていただきましたが、仏教では『縁起』という考え方を大切にしています。
人も物も出来事も、全てが相互に関係し合ってできているのです。
一つでも条件が違えばこの世にいない私たちが、今こうして生きていること、それ自体がかけがえのないことです。
どんなに小さなことも関わり合っていて、人は自分の力で生きているわけじゃなく、むしろ縁の中で生かされているんです。
価値がないように自分では思うかもしれませんが、あなたがいることで生まれる価値も必ずあるということを、しっかりと心にとめておいてくださいね。
感謝