空想は自分を傷つける
戦争も人類が滅亡する異変も、どちらも怖いものですよね。
映画とか小説で読むだけでも怖いのに、実際に自分が巻き込まれてしまったら・・・、死んでしまうかもしれないし、大切な人とか物を失って、想像を絶する心の傷を負ってしまうかもしれません。
そんな想像をしてみると、何とも言えない気持ちになってしまいます。
でも、私たちが住むこの日本で戦争や人類が滅亡するような大事件は、本当に起こっているんでしょうか?
もし起こっているとしたら、本を読んでいる場合ではありませんよね。 そうじゃなくて、どうせ滅亡するなら何をやっても無駄だと思ってしまうとしたら、それはあなたがまだ起きていない未来を勝手に妄想しているだけのことなんです!
仏教では、苦しみの根本は無知であると説いています。
この世界の本質を知らないために表面的なことに惑わされて、間違った行いをして自分を傷つけてしまうということです。
自分勝手な妄想に取りつかれると、現実が見えなくなって、その結果、しなくてもいいことをして、しなくてはいけないことが出来なくなっていまうんです。
これは天変地異とか人類滅亡などの大きな妄想話しだけではありません。
私たちは毎日、小さな妄想を繰り返し膨らませています。
ほんの些細なことで 『あの人は自分のことを嫌いなんじゃないか?』と思ってしまったり、自分を凄く優秀な人間だと思い込んだり・・・、これは生きてきた中で、その人なりの物の見方や感じ方のクセができているからなんです。
このクセは物事の理解を助けてくれたりしますが、時には現実を歪曲させてしまうこともあるんです。
もしも今、ごくわずかな可能性しかないことを気にして、上手く現実に対応出来なくなってしまっているとしたら、心配することで逆に、自分自身を傷つけてしまっていることに気づいてください!
現実に危険があれば現実的に行動する。
現実的に危険が無いならば、悩んでも意味のないことなんです。 悩めば悩むほど、自分を見失ってしまいます。 空想にとらわれないで、現実をしっかりと見つめてください。
感謝