愚痴を言う苦しさに気づく

『自業自得』 という言葉があります。

これは仏教語なんですが、 『自分の行いが自分の未来を作っていく』 という意味です。

決して人を責めたりするものではなく、自分に対して使う言葉なのです。

『業』とは『行い』のことで、身体を動かして行うこと(身業)だけじゃなく、口に出すこと(口業)、心で思うこと(意業)も『行い』だと考えています。

3つをまとめて『身・口・意の三業』と言いますが、これをいかに整えるかが弱音や愚痴を吐いてしまうことに対しては大切になります。

例えば、弱音や愚痴は口業にあたります。

言葉とは恐ろしいもので、そのときに現れる言葉が、自分に自己暗示をかけてしまいます。

愚痴を言っても楽になるのはその時だけで、根本的な原因は解消されません。

また、多くの人は愚痴を言うときにうつむいて身をかがめますが、その時の姿勢が首や肩に負担をかけて、身体も心も萎縮させてしまいます。

愚痴を言うことは、本当に苦しいことなのです。

その苦しさに気づいたら、自分の言葉と身体に意識を向けて、自分の心を整えていきましょう!

 

『いつもの愚痴を言ってる』 と思ったら、口に出すのを控えてみたり、愚痴を言い合うだけの人間関係から、少し距離を置いてみることも大事です。

そして、呼吸を整えます。 肺に溜まった空気を吐き出して、背中や首の力を抜いて、ゆっくり呼吸を続けながら、心の動きを観察してみてください。

自分の姿を見つめ直すと、少し力が抜けてきます。

その分だけ、目の前のことに向かっていく余裕が出てくると思います。

私も人間ですから、弱音を吐いたり愚痴をこぼすこともありますが、そんな時は深呼吸して身体の力を抜くようにしています。

 

感謝