人はいずれ自分から変わる

自分が思うように相手が動いてくれないと、ついついイライラしてしまうものですよね!

それとなく促してみたり、時には厳しく注意したりすることで、一時的に変わってくれるかもしれませんが、他人に言われて仕方なく変わるようなものは本当に一時的なもので、本当の変化ではないんです。

その人が自分自身で変わらないといけない理由に気づき、変わろうと行動した時に初めて、人は変わることができるんです。

そういう意味では、他人である相手を変える方法というのは、残念ながら存在しません。

 

 

でも仏教では、私たちが生きている世界を『諸行無常』という言葉でとらえます。

これは、『この世に存在する全てのものには常なるものは無い、いつまでも生き続ける生き物はいない』 という意味です。

 

そうです、あえて変えようとしなくても、自分も含めて全ての物事は必ず変わっていく存在なんです。

私たち人間は1年、いや、1分、1秒とどんどん歳を重ねていき、寿命が尽きるまで様々なことを経験します。

子供はいつしか成長して社会人になり、結婚して、子供が生まれ、父母となり・・・

生きているうちに自分の置かれる環境は変わり、様々な役割を担う存在となります。

その中で少しずつ、自分自身が変わらないといけないことに気づくのです。

こう考えると、変わってほしい相手の姿や行動、それに対する変わってほしいという自分の気持ちは、いつまでも続くものではありません。

 

本当に変わってほしいという気持ちがあるのなら、長い目で見守ってあげることが一番の近道ではないでしょうか!

自分もそんな時期があったなぁ、懐かしいなぁと、寛大な気持ちで寄り添ってあげましょう。

とは言うものの、相手のことを思って良い方向へ変わってほしいという気持ちは大切にしたいものですよね。

そんな時は、『これはこうしなさい』と押し付けてはいけません。

変わってくれないことを怒るのではなくて、『なぜ変わってほしいのか』というあなたの気持ちをお伝えして、相手の方が自分の中で考えるキッカケを作ってあげることはできると思います。

あとは、ゆっくり時間をかけて待っててあげてください。

 

感謝