人がほめられていると悔しくなる

私たちは、自分が一番可愛いものですよね。

お釈迦様でも、その業から離れることができずに、『全ての方角を訪ねて回ったが、自分より愛しいものには巡り会えたことはなかった。 みんなそれぞれ、自分が愛しいんです。 だから、自分が幸せになりたかったら、他人の人を害してはいけない』 とおっしゃっていました。

だから、他人が褒められたりすると傷ついて、イライラしてしまいがちです。

自分が褒められたかったという思いが心に渦を巻いて、それが叶えられないどころか、他人がそれを手にいれたことを受け入れられません。

でも不思議と、自分とは全く関係ない人が褒められたり、自分が興味のないことで誰かが褒められていても、そんなに腹が立ってイライラすることはないものです。

例えば、スポーツ競技で多くの人からの称賛欲しいままにするメダリストを見ても、頭にきたりはしないですよね。

また、小さな子供が沢山お手伝いをして褒められていても、イライラすることもないはずです。

誰かが褒められているのを知って腹が立つのは、もしかしたら、自分がその立場にいたかもしれない場合に限ったことなのです。

つまりは、自分だって褒められてもいいのに、そうならなかったということに腹を立てているのです。

これは、『褒められている自分』という、実現しなかった虚像にとらわれて、妄想から抜け出せなくなっている状態です。

妄想を相手に腹を立てているんだったら、のれんに腕押しで、全く本当に無駄なことだということは、誰でもわかると思います。

誰かが褒められているのを見て、どうしてもイライラするときは、その人が褒められているのは、自分には全く関係ないことだと思うようにしましょう。

 

人は人、自分は自分  

誰が褒められようと褒められまいと、自分の身の振り方には少しも影響はありません。

褒められている人を見てしまうと、そこに自分を当てはめて妄想を作り上げてしまいがちですが、幻想に執着しているうちは、心穏やかな日常は絶対に訪れないものです。

だから、自分と関係のないものからは嫉妬はうまれないことに気づいてください。

 

感謝